柔術初体験！６０歳からでも柔術は始められるのか？！
体験したその日は、まだ自分の道着は持っていなかったので、レンタルをお借りして、なんとか帯も締めて（実はその帯の締め方は後々、直されるのだけれど）、自分なりのストレッチをしながら手持ちぶさたにしていると、正田先生からの、基礎ムーブ（マットでの基礎運動）をやりましょう！の一言でお稽古が始まった。まずは、列になって順番に柔術を安全に行う為の色々な基礎運動を行うのだけれど、自分は、当然、列の一番後ろになって前の人の真似をする。一般的によくあるゼネラルなウォームアップと言うのではなく、スペシフィックな柔術ならではの特異性な動きの数々。とにかく、一つ一つが興味深々。受け身だってやったことのない自分だから、見たことはあるけれど、全く身体の使い方がわからない。もう、後ろ受け身なんて、もう？？？って感じ。（苦笑）今まで運動してきた中で、ほんの少し似たような動きは、やってはきたけれど、それは、「似て非なる者」であり、「見ていたんじゃあ何もわからない」体感してみて初めて感じることが出来るこの新鮮な感覚。２０分位の基礎ムーブが終わり、結構、息がぜぇぜぇしてる。この後、自分は、大丈夫なのか、ついていけるのか、もう不安しかない・・・。そして、水分補給をして、次は、テクニック指導に入った。正田先生が、自らお手本を示し本日行うテクニックの方法やポイントなど分かりやすくレクチャー実演をしていただく時間。自分は、まずは見る・・・ひたすら見る・・・とにかく見る・・・でも・・・全く、わからない。何がわからないって、動きが二次元ではなくて三次元なので、右手左手、右足左足、頭の位置や身体の持って行き方など、自然な流れやセオリーなど全く、わからないので、どう動きているのか、どう動くのか、動きのイメージが全く沸かない。つまり想像性ゼロ。直観的に感じたのは、「焦らず時間をかけて、一つ一つ、理解、反復練習するしか上達の道はなさそうだ」と言うこと。覚えたことの記憶は、２０分後には、４２％忘れる、１時間後には、５６％、１日経つと、なんと７４％も忘れる（エビングハウスの忘却曲線より）。つまり、１日経ったら、記憶に残っているのは、たった２６％しかない。そんなデーターがある中で、ましてや、自分は、若くない・・・覚えるまで、身体に身に付くには、相当な時間が必要だなと感じた。そう簡単には、強くなんてなれないわけだ・・・。残念。（笑）だから少しづつ強くなっていく自分の成長が楽しくなるんだと思う。テクニックを教わった後、そのテクニックの反復練習に入る。自分は、白帯のじじいだから、皆さん、優しく、相手をしてくれる。柔術は、一人では出来ないので、相手に対しての敬意の念を持って接することが大事だと理解出来るし、それを体現できる人が心身ともに強くなっていくのだろうと感じた。実際、オハナの皆さんは、肩に力が入っていないと言うか余裕があると言うか、柔術に限らず格闘技を本気で行っている人達は、人に優しくなれる、ってことなんだと思う。だから、皆さん、自分が一人ボッチにならないように声をかけてくれる。柔術を始める前に思ったことがあって、「コップの水は、まずは全部捨てて素直な気持ちで入っていこう」と言うこと。年齢がいくと、たまに傲慢になる自分もいて、今が自分自身を戒める時期かなと、柔術と言うフィールドに身を投じることで気づきが沢山あるだろうなと、「人生、最後の成長の時間」かも知れない。人に物事を教わるなんて言うシチュエーションは、そうは中々ないからね。教わることは、ちょっと恥ずかしいし、ほんの少しのプライドもあるから、その気持ちを一度切り離して気持ちをフラットに出来る時間でもある。３０分位の反復練習が終わると、一列になって皆さんと握手を交わす。自分は、新人なので、よろしくお願いします！の自己紹介のような気持ちで挨拶を行う。そして、個々にストレッチの時間。正田先生から、「首のストレッチはしっかりやるように」とのアドバイスで、普段、ほとんどやらない首のストレッチやブリッジを行ってみる。また、そのストレッチタイムの正田先生の話しが多岐に渡り興味深く面白い。どこかのタイミングで、正田先生からのOKが出れば正田先生語録を紹介したいと思う。１５分位のストレッチの後は、次は、何とスパーリング。スパーリングと言う言葉は、知っていたけれど、自分には、かなりマニアックな言葉。自分は、「今日は、体験なんで見学かな」とお気軽に呑気なことを思っていたら・・・なんと自分もスパーリングをやることに・・・。人生初めてのスパーリング。緊張感マックス。（笑）自分は、何をすればいいんだあ～。ドキドキワクワク？の時間が始まった！。その後のスパーリングの一部始終は次回のコラムに続けよう・・・。
自分がお世話になっております辻堂にある、ストライプル・オハナです。
HP: STRAPPLE OHANA：湘南 ブラジリアン 柔術
