Home 佐藤秀男のコラム 何故、サーフィンは、うまくならないのか!?

コラム1

他のスポーツと比べて、やってもやっても、うまくならないのがサーフィン。一度は、やってはみたものの、思っていたようには、乗れず、ワイプアウトばかり。おまけに海水は、しょっぱいし、身体は、べたべたになるわで、「こんなはずじゃあなかった!」と止めてしまうのが大半の大人のような気がする。海には、沢山の腕自慢サーファー―がいて、初心者サーファーには優しいかと思いきや、容赦なく波を取られ、ルールもわからないままに「邪魔なんだよ」なんて言われてしまう。会社で怒られ家でもママに怒られ、癒しになるかと思った海でも怒られ、もう、サーフィンなんてやるものか、と理想と現実の乖離に呆然とする。

運よく、初心者の荒波を超えて、サーフィンを続けられても、中々、上達しない。横に走って、ちょい当てが出来る程度が大半ではないか・・・。カットバックが出来る大人を見ることは、ごく稀で、本当にサーフィンって、難しい。「別にうまくならなくてもいいじゃん」と達観出来れば良いけれど、楽しむには、やっぱり乗れた方がより楽しい。海にぷかぷか浮いているだけで楽しいひと時もあるけれど、さっそうとかっこよくライディングした方がめちゃくちゃ気持ちいいに決まっている。それを自己満足と言うのだけれど・・・。(笑)

そんな、伸び悩んでいる悩める大人の皆さんへ、こうすれば、変わる、ヒントをお話ししたいと思う。
それは、「ボードを動かさないこと!」。テイクオフしたら、まずは、斜めでもボトムでも良いので、まっすぐ走ってボードを動かさないことです。たいていの場合、順番が逆になっています。テイクオフしたら、すぐにターンをしようとします、それでは、ただでさえ、不規則に動いてしまう海面の上で、自分も動いてしまっては、自分が、今、どこにいるのかが、全く見えていないわけです。(海と言うフィールドも自分も動くサーフィンは独特なスポーツです、参考資料をご覧ください。)パワーがあるカールがどこなのか、海の中での自分のポジションがわかなくなっていて、パワーポジションを外してしまい、その結果カットバックなどの技が難しくなってしまうわけです。つまり波のパワーがないショルダーを走っていて、カールがどこなのか見つけられなくなってしまっているわけです。「海が勝手に動いてくれますから、まず自分はじっとしている」と言うのがシンプルな極意です。自分の師匠の鵠沼サーフボードのシェイパーの望月賢徳さんが、「動かないサーフボードを楽しんで下さいね」と言います。それは、「動かないサーフボードを動かして楽しみましょう」と言う意味だけではなく、「もっと海を見て波を感じましょう」と言う深~い意味が込められているのです。自分も、その意味を理解するまで、30年以上を費やしています。(苦笑)「まっすぐ走るって簡単じゃん」と思っている大人の方も、ボードがバタバタ暴れないでまっすぐ走るのは意外と難しいものです。今、現在、伸び悩んでいる大人の皆さん、是非、ボードを動かさないサーフィンにトライして見て下さい。目線、スタンス、立ち位置、体重移動など、きっと何かが見えてくるはずです。いつまでも、笑顔の楽しい自己満足なサーフィンを続けていきたいですね・・・。

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